オリーブオイルの選び方

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日本では、酸度が2.0%以内のバージンオリーブオイルもエクストラバージンオリーブオイルと表示されることがありますが、これは国際基準とは異なります。

  1. エクストラバージンオリーブオイル (Extra Virgin Olive Oil)
    酸度: 0.8%以下
    特徴: 最高品質のオリーブオイルで、オリーブの実を搾っただけのもの。化学的処理を行わず、風味や香りが豊かです。
  2. バージンオリーブオイル (Virgin Olive Oil)
    酸度: 0.8%から2%以下
    特徴: 酸度が高く、エクストラバージンよりも劣りますが高品質です。
  3. オーディナリーバージンオリーブオイル (Ordinary Virgin Olive Oil)
    酸度: 2%以下
    特徴: バージンオリーブオイルよりも品質が劣ります。
  4. ランパンテバージンオリーブオイル (Lampante Virgin Olive Oil)
    酸度: 2%以上
    特徴: 食用には適さず、精製が必要です。地面に落ちたオリーブや発酵が始まったオリーブから作られます。
  5. 精製オリーブオイル (Refined Olive Oil)
    酸度: 最大0.3%
    特徴: ランパンテオリーブオイルを化学的に精製したもので、風味や香りがほとんどありません。単独では販売されず、他のオイルとブレンドされます。
  6. オリーブオイル (Olive Oil)
    酸度: 1%以下
    特徴: 精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。風味や香りはバージンオリーブオイルよりも劣ります。加熱調理に適しています。

主なオリーブオイルの産地と特徴は

スペイン
スペインは世界一のオリーブオイル生産国で、世界の生産量の50%以上を占めています。
スペイン産のオリーブオイルは、まろやかな風味が特徴で、多種多様な料理にマッチします。
高品質でありながらリーズナブルな価格で購入できる点も魅力です。

イタリア
イタリアは世界一のオリーブオイル消費国で、600種類以上のオリーブ品種を持つ多様性が特徴です。
地域ごとに風味が異なり、北部はマイルドでナッツのような風味、中部は辛味や苦味が強く、南部は青草の香りが感じられるグリーン系のオイルが多いです。

ギリシャ
ギリシャ産のオリーブオイルは、フルーティーでピリッとした辛味が特徴です。
特にクレタ島産のオリーブオイルは高品質で知られています。

チュニジア
チュニジアは北アフリカのオリーブ大国で、国土の1/3がオリーブの木で覆われています。
チュニジア産のオリーブオイルは、フルーティーでバランスの取れた風味が特徴です。

ポルトガル
ポルトガル産のオリーブオイルは、フルーティーで軽い風味が特徴です。
特にアレンテージョ地方のオリーブオイルは高品質で知られています。

本物のオリーブオイルを選ぶポイント

遮光性のある容器
オリーブオイルは光に非常に敏感で、光によって劣化が進みます。
そのため、茶色や緑色などの遮光性のある瓶や缶に入っているものを選びましょう。

酸度が低いもの
酸度はオリーブオイルの品質を示す重要な指標です。
エクストラバージンオリーブオイルの場合、酸度が0.8%以下であることが求められます。
酸度が低いほど品質が高いとされています。

オーガニック認証
オーガニック認証を受けたオリーブオイルは、化学肥料や農薬を使用せずに栽培されたオリーブから作られています。
DOP、PGI、有機JAS、USDAオーガニックなどの認証マークがついているものを選ぶと良いでしょう。

トレーサビリティが明確
生産地や生産者が明確で、どのように作られたかが追跡できるオリーブオイルを選びましょう。
これにより、品質の高いオリーブオイルを選ぶことができます。

適正な価格
非常に安価なオリーブオイルは、品質が低い可能性があります。
適正な価格のものを選ぶことが重要です。
高品質なオリーブオイルは、オリーブの収穫から搾油までの過程にコストがかかるため、ある程度の価格が必要です。

コールドプレス製法
コールドプレス(低温圧搾)製法で作られたオリーブオイルは、熱を加えずに搾油されるため、風味や栄養素が保持されます。
この製法で作られたオリーブオイルを選ぶと良いでしょう。

本物の高品質なオリーブオイルを選んで、毎日の食生活に取り入れることを、おすすめします。

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