リーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome)は、腸管の粘膜が損傷し、腸壁の透過性が上昇することで、未消化の食物や老廃物、微生物成分などが血液中に漏れ出す状態のことです。
この症状は、小麦に含まれる「グルテン」が関与している可能性もあるので、グルテンフリー生活(うどん、ラーメン、パスタなど、小麦粉を使った食品を控える)などを試してみてもいいかもしれません。
リーキーガット症候群の主な要因としては
•生活習慣の乱れ：不規則な食生活や過度の飲酒、慢性的なストレス。
•疾病：炎症性腸疾患や2型糖尿病など。
•薬物治療：抗生物質の長期投与・がん化学療法など。
•腸内フローラの異常：腸内細菌のバランスが崩れる(ディスバイオーシス)
リーキーガット症候群の診断は難しく、特定の検査方法が確立されていませんが、遅延型フードアレルギー検査(食物アレルギーの程度を測定)、便総合分析検査(腸内細菌叢のバランス・腸管での炎症を調べる)、有機酸尿測定(尿中の有機酸を測定しカンジダ菌の分泌物・ミトコンドリア機能を評価)などがあります。
リーキーガット症候群は、さまざまな不調を引き起こします
慢性疾患との関連(過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、子宮筋腫、更年期障害、自己免疫疾患)
消化器系の問題(腹痛、下痢、便秘、消化不良、お腹のハリ)
アレルギー関連の症状(食物アレルギー、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎)
全身の不調(慢性的な疲労感、筋肉痛、関節痛、頭痛、原因不明の発熱)
精神的な問題(うつ病、不安感、集中力低下、記憶力低下)
その他(肥満、口臭、体臭、抜け毛、不眠症、息切れ、吐き気)
リーキーガット症候群は、人によって現れる症状は異なります。
適切な生活習慣と食事管理が予防と治療において重要です。
