紫外線は適度な量は人体にとって必要

Physical

紫外線は太陽光に含まれる電磁波の一種で、可視光線よりも波長が短く、人間の目では見えない光線です。

紫外線の強度は季節・時間帯によって変化します。
6月から8月にかけてピークを迎え、1月が最も弱いのですが、冬でも夏のピーク時の約5分の1(UV-B)、2分の1(UV-A)の強度があり、特にUV-Bは生物に大きな影響を与える可能性があります。
紫外線量が多い時間帯(10時〜14時)の外出を避けるなどの対策が重要です。

緯度、高度、場所(平地、海、山など)によっても紫外線の強度は変化します。

紫外線は鉱物の解析、接着剤の硬化、上水道の殺菌などにも使われています。

紫外線は波長によって3つの種類に分類され、それぞれ異なる特徴を持っています

•UV-A
大気圏でほとんど吸収されずに、約99%が地表に到達する。
雲やガラスを透過する能力がある。
肌の真皮まで届き、コラーゲンやヒアルロン酸を生成する線維芽細胞にダメージを与える。
シワやたるみの原因となり、肌の老化を促進する。

•UV-B
大気圏で吸収されるが、一部が地表に到達する。
皮膚に赤い炎症を引き起こし、メラニン色素を増加させる。
日焼けによる痛みや炎症の原因になる。
シミやソバカスの増加につながる。
ビタミンDの生成に重要な役割を果たす。

•UV-C
大気圏のオゾン層によって完全に吸収されるので、地表には到達しない。
オゾン層が破壊されると地表に到達し、生物のDNAに損傷を与え、突然変異や、がんの原因になる。

紫外線が引き起こす目の病気は

紫外線角膜炎(雪目)
強い紫外線を浴びることで角膜に炎症が起こる病気。
山や海のレジャーで多く見られ、目の痛み、異物感、涙、充血などの症状が現れる。
多くの場合、2日程度で回復するが、ひどい場合は角膜の表面が剥がれる。

•翼状片
白目の結膜が黒目に三角形状に侵入する病気で、充血や異物感などの症状がある。
進行すると視力に影響を及ぼし、手術が必要になることがある。

•瞼裂斑
白目の一部が変色・盛り上がる病気で、充血やドライアイの症状が出る。
紫外線の影響で、たんぱく質が変性することが原因。

•白内障
水晶体が白く濁る病気で、紫外線が水晶体のたんぱく質を変性させることが原因の一つ。
視力が低下し、手術が必要になることがある。

•加齢黄斑変性
網膜の中心部にある黄斑が紫外線で傷つくことで、視野が欠けたり、線がゆがんで見えたり、視界が暗くなったりする。

紫外線から身を守るために、サンスクリーン製品の使用、適切な服装やサングラス着用が推奨されますが、過度の紫外線カットは近視の進行を招く可能性もあるといわれています。

季節や時間帯、場所に応じて適切な対策を取ることが重要です。

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