プロセスチーズとナチュラルチーズには、製造方法や特性に大きな違いがあります。
ナチュラルチーズのほうが生きた乳酸菌を含むため、より多くの健康効果が期待できます。
ナチュラルチーズは、牛乳や羊、山羊などの乳を主原料として、乳酸菌や凝乳酵素で凝固させ、ホエイの一部を除去したもの。
・生きた乳酸菌を含んでいる
・時間とともに熟成が進み、風味が変化する
・世界中に1,000種類以上存在する
・原料の乳の種類、製造方法、微生物、生産地の風土によって風味が大きく異なる
プロセスチーズは原料のナチュラルチーズに、乳化剤を加えて加熱・溶解し、再成形したもの。
•製造過程で加熱処理を行うため、乳酸菌は生きていない
•熟成が進まず、風味の変化がない
•保存性に優れている
プロセスチーズは、19世紀後半から20世紀にかけて、ナチュラルチーズの保存性を高めるために開発された技術から生まれました。
この技術革新によって、チーズの普及と産業の発展が促進されました。
栄養面では、プロセスチーズの乳酸菌は生きていませんが、乳酸菌の細胞壁成分は残っているため、一定の保健効果は維持されています。
どちらのチーズを選ぶかは個人の好みや用途によりますが、風味の変化や多様性を楽しみたい場合はナチュラルチーズ、安定した味や保存性を重視する場合はプロセスチーズがいいと思います。
商品の成分表に書いてあるので(ナチュラルかプロセスか)チェックしてみてください。