キヌアはヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物(ほうれん草の仲間)。
食用部分は直径約2mmの種子で、雑穀として扱われます。
2013年に国連総会が「キヌア国際年」と定め、世界的に注目されるようになりました。
グルテンフリーで低GI値のため、血糖値の急上昇を抑える効果があり、NASAが「21世紀の主要食」として推奨するなど、その栄養価の高さが認められています。
古代インカ帝国では「母なる穀物」として重要な食糧でした。
キヌアは豊富な栄養素をに含んでいます
たんぱく質: 13.4g/100g
食物繊維: 6.2g/100g
鉄分: 4.3mg/100g
マグネシウム: 180mg/100g
カルシウム: 46mg/100g
ビタミン類: B1、B2、B6など
調理方法は、目の細かいザルに入れたキヌアを水でよく洗い、キヌア1:水2の割合で炊飯器や鍋で炊きます。
鍋で炊く場合は、最初は強火で炊いて沸騰したら、蓋をして弱火で15分ほど炊いて、火を止め、蓋をしたまま10分ほど蒸らすと、ふっくらとした仕上がりになります。
調理したキヌアは冷凍保存も可能で、2~3週間保存できます。
キヌアごはんとして米と混ぜて炊いたり、スープやリゾットにしたり、キヌアをサラダに加えたり、ナッツなどの食材との組み合わせることで、相乗効果で栄養価を高められます。
9つの必須アミノ酸(イソロイシン、ロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含むキヌアは、植物性たんぱく質源として積極的に取り入れたい食品です。
必須アミノ酸は、人間の体内で合成することができず、食事から摂取する必要があるアミノ酸のことで、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、9種類が必須アミノ酸に分類されます。
必須アミノ酸は適切に摂取することで、筋肉の形成、免疫機能の維持、ホルモンの生成など、さまざまな生理機能に良い影響があります。