シナモンは非常に長い歴史を持つスパイスで、古代から現代に至るまで重要な役割を果たしてきました。
歴史上で最も有名な使用例の一つは、古代エジプトにおけるミイラの防腐処理です。
紀元前4000年頃から、エジプト人はシナモンをミイラの防腐剤として使用していました。
この使用法は、シナモンが持つ防腐効果と香りの良さを活かしたもので、古代文明における高度な知識と技術を示しています。
古代から中世にかけて、その希少性と価値の高さから、冒険者たちが命をかけて求めたスパイスの一つで、大航海時代には、シナモンの原産地を巡る秘密や探索が、世界の歴史に大きな影響を与えるほどでした。
シナモンには様々な効果が科学的研究や臨床試験によって確認されています。
•血糖値コントロール効果
インスリン感受性を高め、血糖値の上昇を抑制する。
2型糖尿病の予防や改善に役立つ可能性がある。
•抗酸化作用
シナモンに含まれるポリフェノール類に抗酸化作用がある。
活性酸素を除去し、老化の原因となる酸化ストレスを軽減する。
•抗炎症作用
シナモンの抗酸化作用により、慢性的な炎症を抑える。
関節炎や動脈硬化などの炎症性疾患の予防に役立つ可能性。
•血行促進作用
血管を拡張させ、血液の流れを良くする。
冷え性の改善や肩こりの緩和が期待できる。
•抗菌作用
シナモンに含まれる成分に抗菌効果がある。
口内炎や風邪の予防に役立つ可能性がある。
•美容効果
シミやシワの改善、白髪予防の効果が期待できる。
抗酸化作用によるアンチエイジング効果がある。
シナモンには適量を守れば健康面での効果が期待できますが、過剰摂取は肝機能障害のリスクがあるので注意が必要です。
おすすめは比較的安全なセイロンシナモン(原産地:スリランカ)です。
大人1日2g程度までなら大丈夫です。