小豆は神秘的な力を持つ食材とされていた

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小豆(アズキ)は、マメ科に属する一年草で、学名は『Vigna angularis』 です。

小豆は中国、朝鮮半島を経由して、縄文時代に日本に伝えられたとされていますが、日本原産説もあり、日本で独自に栽培が始まったという説も存在します。

小豆は古くから日本の食文化と関係があり、『古事記』や『日本書紀』にも記されています。
中国の最古の薬学書『神農本草経』には、小豆の煮汁が解毒剤として使用されたという記述があり、当初は薬として使用されていました。

日本では、小豆は神秘的な力を持つ食材とされ、行事や儀式に使用されてきました。
特に、赤い色が魔除けの効果があると信じられていました。

小豆には、一般的な赤色の「普通小豆」や、大粒の「大納言」など、いくつかの種類がありますが、大納言は煮たときに皮が破れにくいという特徴があり高級品とされています。

北海道、京都の丹波、岡山の備中が主要な産地として知られていて、日本国内で流通している小豆の約80%は北海道産です。

小豆は良質なたんぱく質、ビタミンB1・B2、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維を含み、特に赤い皮にはポリフェノール、アントシアニン、サポニンが含まれていて、健康食品としても注目されています。

小豆の効果は

抗酸化作用
小豆に含まれるポリフェノールとアントシアニンは、強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぎ、シミやシワの予防、美肌効果が期待できます。

便秘改善
小豆は食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、便秘を防ぐ効果があります。

ダイエット効果
食物繊維が多く含まれているため、満腹感が持続しやすく、食事や間食の取りすぎを防ぎ、サポニンが糖質や脂質の代謝を促進するので、ダイエットに効果的です。

血圧・コレステロールの低下
カリウムとサポニンの利尿作用により、血圧を下げ、血中コレステロール値を低下させる効果があります。

むくみの解消
カリウムの利尿作用により、体内の余分な水分を排出し、むくみを解消します。

生活習慣病の予防
小豆には、生活習慣病の予防に役立つ成分が多く含まれていて、高血圧や糖尿病の予防に効果的です。

小豆の栄養を効果的に、健康的に摂取するには、砂糖を加えずに茹でた小豆を1日60g(乾燥小豆なら25g)程度摂取するのが良いとされていて、小豆は米と一緒に摂ることで(赤飯、小豆粥、酵素玄米など)アミノ酸バランスが良くなります。

小豆は低カロリーで栄養価が高く、デトックス効果があり、日常の食事に取り入れやすい食材です。

市販の茹で小豆を利用する場合は、砂糖が含まれていないものを選ぶと良いと思います。

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